法華宗とは、正式名称を「南無妙法蓮華経宗」と称し、「法華経」に基づく信心を勧め、この世の中に真の幸福な世界を気づくことを目的とした宗派です。
はるか遠い昔からの釈尊のご信仰を受け継いだ、宗祖日蓮大聖人の教えを、そのまま今に伝える唯一の宗派です。
日本の歴史上では、鎌倉時代の建長5年(1253)4月28日に、日蓮大聖人(1222〜1282)がはじめて「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」と
唱えられたときに始まります。
日蓮大聖人滅後、残念なことに、その教えは弟子たちによって正しく継承され
ることはありませんでした。しかし、日蓮大聖人滅後百数十年後、日隆聖人
(1385〜1464)がお生まれになられました。日隆聖人は日蓮大聖人の教えを
忠実に実践し、その生涯の中で、信長の本能寺の変で有名な京都大本山本能
寺や、久遠寺など、数々の寺院を創立・改宗を実現してきた傑僧です。日蓮大
聖人の教えは、日隆聖人を通して現在もなお、我々に形を変えることなく、その
まま今に受け継がれています。
法華宗では、日蓮大聖人が唱えられた「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれん
げきょう)」というお題目を聞き、信じ、口唱し、多くの人々の心に、仏になるため
の種子(しゅじ)を植えていくことを信心の根本としています。
南無妙法蓮華経は、教主である釈尊がいない現代に生きる私達のためにある、とてもありがたい教えなのです。
ご本尊とは、信心の対象として、もっとも尊いものの意です。私たちの本尊は、「本門八品(ほんもんはっぽん) 上行所伝(じょうぎょうしょでん) の 南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」です。この「南無妙法蓮華経」は、一切衆生を成仏させるための根本の種子(しゅじ)であり、釈尊も日蓮大聖人もこれを本尊とされました。この「南無妙法蓮華経」を日蓮大聖人によって、わかりやすく示されたものが、十界(じっかい)の大曼荼羅(だいまんだら)であり、私たちはそれを仏壇の正面にお掛けしてお参りします。
お布施とは、僧侶に対しての御礼、報酬といった対価ではなく、お寺のご本尊様にお供えするものです。
そのため、お布施に高い安いもなく、金額に決まりはありません。
お布施は、ご先祖様がお世話になるお寺のご本尊様、ご先祖様に対してのご供養を思ってなさってください。
久遠寺では、あなたにあった供養をご相談させて頂きます。
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お布施の由来は、佛教の修行の六波羅蜜(布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧)の1つである布施行を指しています。また、梵語では『ダンナ(檀那)』といい、悟りの境地に至るため、他の人に物を施すことをいいます。
現在では、お布施はお金をお包みされますが、昔はお米や、野菜、布など様々でした。
また、金銭や品物を施すことを『財施』ともいい、仏の教えを説くことを『法施』、人の相談にのり、正しい道に導くことを『無畏施』といいます。